――同意を偽られた関係は、性被害です。
はじめに、あなたがこの文章を読んでくださっていることに、心から敬意を表します。
もしかしたら今、あなたは「私が悪いのかもしれない」「自分が求めたことだったのに」と、自分を責めているかもしれません。
でも、どうか思い出してください。
あなたが「この人なら大丈夫」と思ったのは、相手があなたに「Mだ」と言ったから。
あなたが自分のSとしての欲望を安心して開いたのは、“合意の一致”があると信じたからです。
その土台が、嘘だったとしたら？
あなたが「支配している」と思っていた関係で、実際には支配され、従わされていたとしたら？
それは、あなたのせいではありません。
それは、相手が意図的に、あなたの信頼と欲望を利用した結果なのです。
また、性行為においては必ずコンドームをつけることが大切です。
無防備な行為は、身体的なリスクも伴います。
相手が合意なくコンドームを外した場合、それも立派な犯罪行為にあたります。
私たちは、こうした「わかりにくい加害」「合意に見える被害」をたくさん見てきました。
特にSMやフェティッシュを含む関係では、「同意」が巧妙に偽装されやすく、
被害者自身が「これは被害なのか」と迷い、声を上げられなくなることが多いのです。
しかし、あなたの感覚は決して間違っていません。
あなたが「途中から苦しかった」「責めているはずが責められていた」と感じたなら、
それは**“同意の錯誤”による性的搾取**です。
これは立派な性被害であり、法的にも倫理的にもあなたは守られるべき立場にあります。
特に刑法では、同意を得ていない性交渉は強姦罪（強制性交等罪）として厳しく処罰されます。
この法律は性犯罪において最も強力で、被害者の訴えがあれば、加害者は逮捕・起訴される可能性が非常に高いことを覚えていてください。
どうか、ひとりで抱え込まないでください。
「あなたのせいじゃない」と言ってくれる人が、ここにいます。
私たちは、あなたがもう一度自分を信じられるようになるまで、そばにいます。
あなたが選んだ「責める」という欲望は、誰かに奉仕させられるためのものではありません。
それは、あなたがあなたであるための尊厳の一部です。
あなたが取り戻そうとしているのは、自分の人生です。
その一歩を、私たちは全力で支えたいと思っています。
支援団体
2025-07-12 10:04:26 / Comment:（0） 返信
